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『黒河道』世界遺産追加登録決定!

平成28年10月24日、パリで開催された第40回世界遺産臨時委員会において、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に本町丹生川・市平・北又地区を通る黒河道が追加登録されました。

黒河道ってどんな道?

黒河道は、高野山への参拝道として利用された高野七口のうちのひとつであり、現在の橋本市賢堂から高野山千手院橋へ到達するルートとして利用されました。特に伊勢街道(大和街道)を通って大和国(現在の奈良県)からの利用が多くあったとされています。

他の高野七口と違い、黒河道には当時の様子を示す記録がほとんど確認されていません。そのため、高野町粉撞峠にあるお地蔵の銘文から、二軒茶屋→久保→粉撞峠→千手院口という高野街道が室町時代中期に成立していただろうと推察できる程度です。1594年に豊臣秀吉が馬で黒河道を駆け下りたという逸話が紀伊続風土記に残っていることから、このころには黒河道が広く知られていたことがわかります。

道幅のない急峻な山道を一気に登っていくルートのため、高野山に至るもっとも短いルートでしたが、利用する参拝者は他のルートに比べて少数でした。しかし、そのため近代的な舗装や拡幅といった発展はなく、周辺の環境を含め当時の様子をそのまま残す遺産となりました。

春:やわらかい日差しを受ける風景(市平集落南)

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夏:木漏れ日の中(久保小学校南)

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秋:紅葉を踏みしめて(久保小学校南)

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冬:雪を纏う道(久保小学校南)

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最終更新日:20161125

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